紫蘇の実2005/09/18

紫蘇の実

紫蘇の実をほぐして塩漬けにする。家にも生えているがこれは母が送ってきたもの。独身時代にはずいぶんこれにお世話になった。なにはなくともこれでご飯はいただける。てんぷらもいいが、常備食としての塩漬けはご飯の友の上位にランクする。なんせ蘇りの実だ。薬効も確かに違いない。

先日帰省したが81の母親が89の呆けた(認知症ということばはなじめない呆けは呆けだ)おやじの面倒を見ながら一反の畑を耕している。弱音も吐くようになったがその芯の強さにはただ頭が下がる。移動図書館から本を借りまくり、耕運機を運転する。

遠くにいて救いなのは両親のかかりつけの医者と介護施設が実にきめこまやかな対応をしてくれることだ。同年代だとつい話は同居にしろ、遠くにいるにしろ年老いた親の話になり、介護のシステムの話になるとまずろくな話がない。帰省の折にケアマネージャーをしている友人と話したが現場の労苦とシステムの齟齬は想像以上のようだ。最近の改革、改革の声、聞こえは良いがなぜか現場は置き去りにされている。私はつくる人間だから現場と目の前のものから考える。その不完全なシステムの中で工夫しながらなんとか踏ん張っている現場を想像するとこれもまた頭が下がる。

現場の力、実は私たちの毎日毎日が私たちの現場だ。

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