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房総自然博物館2005/11/02

1970年代半ばから82年頃まで房総半島の山中にある房総自然博物館に時々出かけた。博物館といっても離農した古い茅葺屋根の農家を借りて看板を掲げただけ。好きな時に来て寝泊りもできる、天然記念物のニホンザル研究のベースキャンプであり、セミナーハウスであり、畑を作ったり、自然観察に出かけたり、やりたい者がやりたいことをやる気ままな集まりで、私は兄に誘われたのが最初でその後何度も足を運んだ。どちらかといえば宴会会員だったが。

かろうじて電気だけが届く、車も入らない山の中で、湧水からポンプで引いた水には東京サンショウウオが飛び出し、猿の群れが挨拶をしていくそんな場所だった。仕事や何やかやでだんだんと足が遠のいた。その後の活動の消長を実はよく知らない。

先日、「房総自然博物館館報 創刊号」というのが届いた。その後房総に腰をすえて活動してきた直井洋司さんが中心にNPOとして房総自然博物館を設立したのだ。『房総丘陵の自然環境保全、調査研究、自然・環境教育などの活動で、人と自然のよりよい関係の構築を目指す。』とあり、山村ホームステイ、土曜学校、お父さんのための縄文人養成講座などの楽しげな報告がある。

理事の農坂修一さんが最初の博物館の設立宣言を引いているので転記する。

「博物館を囲む自然そのものが展示物である」「価値を見ない人の活動により自然が失われようとする時代にあって、物言わぬ自然の代弁者たらん。」

そして「その名を引き継ぐだけでなく、設立にあった精神と希望をも引き継ぎ、活動する。」 と結んでいる。

泥岩と砂礫層が多く想像以上に深い房総の谷。猿の調査につきあって、尾根から谷へと走り回り、追い詰めた群れがいっせいに頭上を移動していく瞬間を昨日のことのように思い出す。 物言わぬどころか耳を澄ませば自然は実に雄弁だ。

なかなか行けないけど応援します。

NPO法人「房総自然博物館」  〒299-1732千葉県富津市宇藤原316    峰上ステーション  お問合せ TEL&FAX 0439-68-1041 (直井)

コメント

_ ハム ― 2005/11/25 10:08

たまたま通りすがりました。房総自然博物館には
何度か寄ったことがあります。今は峰上ステーションに
移ってしまったようですね。

面白いので以前のを読んでいたら、石垣りん特集の
話が出ていました。僕も先月買ったばかりです。
茨木のり子の詩集も・・・

_ でくあん ― 2005/11/26 11:55

ようこそハム様。もしかしたら、台倉でお会いしていたかもしれませんね。どうぞ時々お立ち寄りください。よろしく。

_ 杉森基一 ― 2005/11/29 20:30

安田講堂島泰三著を読みました。著者は房総自然博物館館長とありました。富津市に所在していること知りました。今度機会があればぜひ立ち寄りさせてもらいます。

_ でくあん ― 2005/11/30 00:12

杉森様。はじめまして。島さんの本は未読です。泰三さんは私にとっては猿のおじさんでありました。東大のジープを借りて房総半島を一周したり、猿を追いかけたり。確かに当時は館長だったかもしれません。

_ 杉森基一 ― 2005/12/10 22:16

アカゲサルの駆除に貴博物館が参加するとのこと。朝日新聞夕刊(12/10)より。出番だと思いますが、なぜ、駆除するのか教えてください。それから先日のコメントは、私の早とちりが大分ありますので、反省しています。

_ ちから ― 2013/08/27 16:11

泰三さんが館長だったときに
猿追いのアルバイトをしていました
犬をつてれロケット花火もって、猿害防止を行っていました。

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