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「ミツバチの羽音と地球の回転」2011/08/07

観そびれていた鎌仲ひとみ監督の「ミツバチの羽音と地球の回転」を川越で観る。「ヒバクシャ 世界の終わりに」「六ヶ所村ラプソディー」に続くドキュメンタリーだが、今回はエネルギーシフトに軸足を置いた作品だ。

このブログでもふれてきた上関原発に反対し続ける祝島の人々の戦いと自足する島への試みを描きながら、脱原発そして脱化石燃料を宣言して再生可能エネルギーに取り組むスウェーデンの試み、というより実践の姿を重ねる。

エネルギーを考え直そうと思っている人にはぜひ観てほしい。電力自由化の必然性、多様なエネルギー源の可能性などが分かりやすく語られている。

一方で前にも取り上げた埋め立てのためのブイの設置を阻止しようとした祝島の漁民たちに投げかけられた中国電力職員の「このままで本当に農業とか第一次産業だけで祝島が良くなるとお考えですか?」 という言葉が、日本のこれまでのエネルギー政策の差別性を明かしている。

会場は3回上映にもかかわらず満席で、関心の高さを表している。 ただ、描かれる祝島の生活にはユーモラスな場面もあり会場の笑いを誘うのだが、中国電力と対峙する場面での島民たちのぎりぎりの叫びにも笑いがおこるのには違和感を持った。私たちはまだ半分は中国電力の側に否応なく立たされているのだという自覚は失いたくない。

鎌仲監督の作品は「ヒバクシャ」は未見だが「六ヶ所村ラプソディー」(ブログには取り上げ損ねた)にしても声高に語るのではなく抑制の効いた描き方が観るものに響いてくる。ただ「六ヶ所-」の上映会の時もそうだったが御本人のトークになるとストレートで、福島のメルトスルーがすでに地下に達しているなど、可能性は語られてもまだ確定できないことを、断定的に語ったりするのは残念。

これまで地道に警鐘を鳴らしてきた人たちが、「フクシマ」を契機としてきちんと評価され、その声に耳を傾けなければならないのは当然だとしても、少しでも独善的になったり、新たな差別を生み出すようなことには注意が必要だ。

「ミツバチの羽音と地球の回転」は9月16日所沢市民文化センターMUSEでも上映会がある。

オフィシャルサイトはこちら→http://888earth.net/index.html

コメント

_ S GOzu ― 2011/08/20 09:40

7/31東京 青山『未来に輝け上関・祝島 原発なくても大丈夫』に参加してきました。
『一流の離島を目指して』氏本長一(祝島未来航海プロジェクト代表)北海道から帰郷して豚の放牧などをしている彼のトーを、有機農業の観点からも興味深く聞かせてもらいました。 
http://blogs.yahoo.co.jp/k_i_a_r_i/29087304.html?type=folderlist
この映画は未だ見る機会を。もてませんがそのうちに。

9/19 明治公園「原発にさようなら集会」「脱原発1000万人アクションパレード」行きますが、5万人じゃあ会えないやね

_ でくあん ― 2011/09/01 00:36

GOzu様、御無沙汰です。「一流の離島」・・・昔あるアンケートでどんな世界を望むかと問われたときに「自足する世界」と答えたことを思い出します。いけるとしたらいつの時代との問いには「原始時代」!私も19日は行こうと思ってます。よろしく。

_ ゆうろっく ― 2011/09/04 12:45

はじめまして

私も感想をブログに記載してみました。
大したものではございませんが、もしよろしければお手すきの際にでもご一読いただけましたら幸いです。
http://yusuke1874.blog.fc2.com/

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