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春の糸操古典公演を見る2012/05/27

早稲田で糸操り<おどらでく>春の糸操古典公演、三番叟と八百屋お七を見た。

塩田雪 三番叟
        塩田雪さんの三番叟

田中純 三番叟
        田中純さんの三番叟

 工房の日曜クラスに塩田雪さんが来ていた縁で、もう長い付き合いになる。12年ほど前御近所のMさんがどこかで江戸操りを見て自宅で公演ができないかというので、塩田さんを紹介したら、田中純さんもお出かけくださって至福の一夜を過ごしたことがある。

 今回の公演は弟子がやった演目を稽古をつけ、師匠がさらうという弟子だったら逃げ出したくなるような構成だが、見ているほうとしてはわかりやすく、田中純さんの伝えようとする思いと芸の凄みがひしひしと伝わってくる。

 田中純さんは昨年公演中に大病を得て引退も考えたが、病床でもっとこうしたらどうか、ここは違うやり方があるではないかと操りのことばかり考えていたといわれる。そして一年、今回の公演である。前に見たよりさらにいろんなものをそぎ落とし、平場での人形と一体になった呼吸、動きにこちらが魅入られたようになる。

 私がいくら言葉を連ねても伝わりそうもないのでぜひ機会があったらごらんいただきたい。というか、Mさんもう一度公演を企画しましょうか。

        公演の後、田中純さんと塩田雪さん

 公演の後、Mさん一家や他のお客さんはお帰りになり、私の家族とやはり日曜クラスに来ていたNさんが残ってビールでしばし歓談。といっても芸能の話ばかり、「松囃子」とか「もどく」とか知らない言葉もでてきて、日本の芸能をルーツから語り続ける熱は公演にも劣らない。後ろで微笑みながら師匠の背中を見ている雪さんが素敵でした。いつまでもお話していたかったけれど、ではまた次の機会に。