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訃報 太田拓美2017/01/09

拓美ちゃんが死んでた。花げし舎のホームページを覗いていたら「さよなら、太田拓美さん!」などと書いてあるじゃないか。なんだよこれ。知らないよ。聞いてないよ。すぐに久田恵さんに電話すると昨年10月自宅で発見されたときはすでに亡くなっていたと...。点鬼簿に書き加えるにはあまりにも早くないか。

昨年4月、私が熊本から帰った3日後、銀座のギャラリー悠玄での個展で「光のサーカス シルク・ルミエール」アコーディオンを伴奏にした影絵が地震にくたびれた私の心身にしみいるようだった。これからはこういうアナログな表現こそ求められるなどと話もたし、5月の末には私のアトリエにも来てくれた。ご母堂が亡くなったのが少し辛そうだったがこの年齢でお互いの生活の中まで立ち入って話したりはしなかった。

   

太田拓美。出会ったのは1973年4月神田神保町の美学校。彼はすでに人形劇団ひとみ座で人形美術をやっていたので、私のような浮ついた遅れてきた反抗期みたいな軽薄さは全くなく、年長、痩身長躯のそのひょうひょうとした物腰がすでに自分の世界を持っているように見えてそしてそれは確かにずっと変わらなかった。人形劇の世界から、陶人形、切り絵、イラストレーション、影絵と自在に表現してきてこれからさらにその世界を深めていくはずだった。

                   ただただその冥福を祈るほかはない。合掌。

   

HOMMAGE A TAKUMI OHTA スライドショー                                 https://www.youtube.com/watch?v=t2rSjxyNstw

   

太田拓美フェイスブック           https://www.facebook.com/takumi.ota.50

   

花げし舎のブログ

https://hanagesisha.jimdo.com/2016/12/26/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%AB%E4%BA%BA%E5%BD%A2%E5%8A%87-%E5%A4%89%E8%BA%AB-%E5%85%AC%E6%BC%94-%E7%B5%82%E4%BA%86-%E3%81%9D%E3%81%97%E3%81%A6-%E3%81%95%E3%82%88%E3%81%AA%E3%82%89%E5%A4%AA%E7%94%B0%E6%8B%93%E7%BE%8E%E3%81%95%E3%82%93/

   

Puppet Houseのブログ           http://puppet-house.com/blog/?p=1560

   

私のブログでの過去の記事        http://dek.asablo.jp/blog/2007/07/03/                                  http://dek.asablo.jp/blog/2010/06/18/

「この世界の片隅で」を見る2017/01/23

先日、川越スカラ座で「この世界の片隅で」を見た。アニメだからできる「絵」としての画像と全体を貫くリアリティが素晴らしい。全てを奪っていく戦争。そして傷つきながらも生きるものというか生き残ったものの希望を予感させてくれる。

 

ここに描かれる生活を実感を持って見られるのは私くらいの年代までだろうか。なにしろ主人公のすずさんは私の母の一つ下になるらしいから。私はもちろん生まれてもいないが、小学生くらいまではまだ街に行けば傷痍軍人がそこかしこにいたし、戦争の影が少しは感じられた。

 

熊本にも何度か空襲はあって、市街地面積の30%が焼け、 被災者4万7598人、死者617人、負傷1,317人、行方不明13人と記録される。叔母、母の妹が編隊を離れたグラマンにあぜ道で機銃掃射を受けすんでのところで難を逃れたと話してくれたのはそんなに昔ではない。母は雲仙岳の向こうに長崎のきのこ雲を見たという。昨年の秋からは帰省の折はボイスレコーダーを持って行くようにしている。少しずつ母の話を聞いておこうと思っているからだ。